Project Story
Project Story 02

若手・中堅社員が挑む、
データ戦略。
お客様の未来をITで描く。
東京海上グループが保有する膨大な顧客接点データ。それらを一元化し、お客様一人ひとりに最適なサービスを提供するための新たな挑戦が始まった。プロジェクトの名は「お客様起点の顧客データ戦略」。国内での先進的な新技術の採用、そして多数の関係者を巻き込みながら進める大規模開発。難プロジェクトを推進するリーダーと、最前線で奮闘する若手メンバーが、挑戦の裏側と、ここでしか得られない成長の醍醐味を語る。
※内容は取材時のものです。
Project
member
2014年新卒入社。情報科学科で学んだ知識を活かし、契約システムや損害システムの開発を経験。その後、Salesforce(セールスフォース)というクラウドサービス(※1)を用いた新代理店システムの開発を経て、現部署へ。本プロジェクトではPM(プロジェクトマネージャー)として、新技術の導入や東京海上日動のビジネス部門との協業をリード。若手メンバーの成長を後押ししながら、プロジェクト全体を力強く牽引する。
2020年新卒入社。情報系専攻。配属以来、新代理店システムの開発に携わる。本プロジェクトには早い段階から参加し、主に東京海上日動のビジネス部門との要件検討を担当。ITの専門家ではない相手にも分かりやすく伝えるコミュニケーション力を武器に、ビジネス部門と東京海上日動システムズ(以降は「システムズ」)との橋渡し役を担う。若手ながら最前線で大規模案件の舵取りに貢献している。
2020年新卒入社。理系専攻。N.Kと共に新代理店システムの構築を経験後、本プロジェクトに参画。主に、開発したシステムをサービスインするための各種レビュー対応や、関係各所との調整業務を推進する。前例のないプロジェクトにおいて、開発プロセス全体の流れを正確に把握し、品質を守るための重要な役割を担っている。
※本記事は、サービス提供開始に向けた最終段階のプロジェクトを取材したものです。
サービスイン後もプロジェクトを通じて改善を継続します。
Chapter 01
Chapter 01お客様を起点にデータを統合。顧客360度へのチャレンジ
このプロジェクトが始まった背景には、お客様との接点となる情報が、コールセンターや代理店など、各システムに分散してしまっている「データのサイロ化」という課題がありました。例えば、あるお客様へのご案内が、別の部署では共有されておらず、お客様に何度も同じお話をさせてしまうといったケースが該当します。そこで、基幹系のデータ活用基盤と連携を取りながら、お客様に関するあらゆる情報(以降は「顧客360度」)を一元化し、東京海上グループとして一貫したサービスを提供できる「お客様起点のデータ活用基盤システム」を新たに構築することになりました。
私がこのプロジェクトに参加したときは、まず規模の大きさに驚きました。これまでは既存システムの一部のメンテナンスを担当することが多かったので、ゼロから新しいシステムを、しかもこれだけ大規模に構築するのは初めての経験でした。正直、自分に務まるだろうかという不安もありましたが、同時に大きな挑戦ができることにワクワクしました。
私もN.Sさんと全く同じ気持ちでしたね。配属されてからずっとN.MさんやN.Sさんと一緒のチームで、新代理店システムの開発に携わってきましたが、今回はそれ以上に影響範囲が広く、関係者も多い。特に、東京海上日動のビジネス部門の方々と直接対話しながら要件を詰めていく役割だったので、大きな責任を感じると同時に、若いうちからこれだけの案件を任せてもらえることにやりがいを感じました。
そうですね。このプロジェクトは、ただシステムを作るだけでなく、お客様への向き合い方そのものを変革していく可能性を秘めています。だからこそ、若手であるお二人にも最初から最前線に立って、東京海上日動のビジネス部門の想いを直接感じながら開発を進めていただいています。もちろん、私や上司が全力でサポートするので、失敗を恐れずにどんどん挑戦してほしいと思っています。
Chapter 02
Chapter 02最大の壁は「新技術」。知識ゼロからエキスパートへ
プロジェクトで最も苦労したのは、基盤技術として採用したSalesforce社の「Data 360」(※2)という製品の導入です。これは、採用決定時点ではサービスインされたばかりで日本国内での導入実績が限られていた先進的な技術でした。社内はもちろん、パートナー会社の皆さんと一緒に、新しい技術への理解を深めていく必要がありました。最初の頃は、会議で飛び交う専門用語を理解するだけで精一杯でしたね。
本当にそうでした。私も最初は話についていくのに必死で…。でも、これでは東京海上日動のビジネス部門との要件検討をリードできないと思い、とにかく自分で触ってみることを意識しました。実際にシステムを操作しながら、「ああ、パートナー会社の方がおっしゃっていたのはこの機能のことか」と一つひとつ理解を深めていく。地道な作業でしたが、その積み重ねが自信に繋がりましたね。
私も、まずは開発のルールや手順がまとめられた社内のデータベースを読み込むことから始めました。新しい技術だからこそ、基本的なプロセスをしっかり理解することが重要だと感じたんです。その上で、N.MさんやN.Kさんが東京海上日動のビジネス部門と議論している内容を自分の中に落とし込み、社内レビューでどう説明すれば的確に伝わるかを常に考えていました。
お二人が自主的に学んでくれたのは本当に心強かったですね。私自身も学習サイトで勉強したり、資格取得を目指したりして、「社内で自分が一番Data 360に詳しい立場になる」という気概で臨みました。こうした新しい技術に挑戦できるのは、システムズが社員の学びを積極的にサポートしてくれるからこそ。海外出張で最新の製品セッションに参加させてもらう機会もあり、システムズの手厚い支援に感謝しています。おかげで、今では東京海上日動のビジネス部門から急な質問がきても、ある程度その場で回答できるまでになりました。


Chapter 03
Chapter 03若手の成長が推進力に。チームで乗り越えた開発プロセス
私が担当した要件検討では、東京海上日動のビジネス部門の方々に、新しいシステムで何ができるようになるのかを具体的にイメージしていただくことに注力しました。一方的にこちらから説明するのではなく、実際にシステムを触っていただくワークショップを設け、「こういうデータが使えるようになります」「こんな操作感で営業活動に活かせますよ」と一緒に確認していくんです。その結果、本質的な議論ができるようになりました。
関係者との調整は私も苦労した点です。このプロジェクトは関わる部署が非常に多いので、相手によって伝えるべき情報の粒度やポイントが全く異なります。例えば、システムズの品質管理の部署には技術的な正確性を、東京海上日動のビジネス部門の上層部には「何がどう便利になるのか」という要点をまとめて話すなど、相手の立場や視点に立った説明を心がけていました。こうした経験を通じて、物事を多角的に捉える力が身についたと感じます。
お二人の動きは本当に頼もしかったですね。特にこのプロジェクトは「Fusionチーム」と呼ばれる、東京海上日動のビジネス部門と我々システム部門が週に一度、同じオフィスに集まって協業するスタイルで進めています。これにより、課題をタイムリーに共有し、意思決定を加速できるメリットがありますが、一方でその場で即座に回答を求められるプレッシャーもある。そんな中で、N.Kさんが東京海上日動のビジネス部門の想いを汲み取り、N.Sさんがそれを正確な情報として関係各所に展開してくれました。若手二人の成長が、プロジェクトの大きな推進力になりましたね。
若手であっても、これだけ責任のある仕事を任せてもらえるのはシステムズの魅力だと思います。もちろんプレッシャーはありますが、その分、成長のスピードは圧倒的に早い。N.Mさんや管理職の方がいつも気にかけてくれて、困ったときにはすぐに相談できる環境があるからこそ、安心して挑戦できています。


Chapter 04
Chapter 04描くのはデータ活用の未来。この挑戦から得た成長と次なる目標
まずは2025年10月の先行サービスイン、そして2026年2月の本格サービスインを無事に迎えることが直近の目標です。この基盤システムが稼働すれば、これまでの部門ごとで個別最適だったお客様アプローチの施策とは異なり、東京海上日動のビジネス部門の方々がいつでも最新のデータを共有し、東京海上日動全体で戦略的な営業施策を打てるようになります。これは、お客様へのアプローチを劇的に変える大きな一歩です。将来的には、生命保険領域などの東京海上グループ内のデータを活用させる構想もあり、この挑戦はまだ始まったばかりです。
私も、このシステムが実際に使われ、ビジネスに貢献していく様子を見るのが今から楽しみです。ビジネス部門の方々が「こんな未来を実現したい」とワクワクしながら語る構想に触れるたびに、その実現をITの力で支えたいと強く思います。このプロジェクトを通じて、大規模な新規システム構築のプロセスをゼロから学べたことは、私にとって大きな財産。この経験を活かして、将来的には私もビジネス部門の壮大な構想を形にできるエンジニアになりたいです。
本当にそうですね。システムは作って終わりではなく、安定的に稼働させ、さらに発展させることが重要です。そのためにも、製品への理解をさらに深め、サービスイン後も責任を持って運用していける体制を整えていきたい。システムズには、若いうちから主体的に取り組むオーナーシップを持って大きな仕事に挑戦できる環境があります。困難な壁にぶつかることもありますが、それを乗り越えた先には、確かな成長と、社会に貢献しているという大きな実感が待っています。
今回私たちは、顧客データ活用の土台となる基盤構築がテーマとなっておりますが、今後発展していく活用手段の一つとして、AIは有力な選択肢となります。最新技術のトレンドを追い、それをどうビジネスに活かすかを考えることは、これからのITエンジニアにとって不可欠なスキルです。システムズには、そうした挑戦を後押しする風土と、共に成長できる仲間がいます。これから社会人となる皆さんのような若い力で、私たちと一緒に、東京海上グループの未来をITで創造できることを楽しみにしています。


(※2)Data 360:Salesforce社が提供する 顧客データの統合プラットフォーム。企業が持つCRM(Customer Relationship Management)、Web、アプリ、基幹システムなどのデータをリアルタイムに統合・整理し、単一のお客様データとして統合し、パーソナライズされた顧客体験を支援する製品。