PROJECT STORY

「お届けする力の改革」推進のためのプロジェクト

前例のないシステム構築を短期間で実現。お客様目線に立ったシステム構築で、グループを業界最前線へと押し進める。

プロジェクトについて

2018年5月に立ち上がった「お届けする力の改革」推進のためのプロジェクト。お客様に保険をより身近に感じていただくため、保険ご加入時にスマホアプリや会社ホームページと連携するシステムを構築した。2019年1月にサービスを開始。

Nさん

デジタルイノベーション開発部
デザイナー
2012年入社

Tさん

デジタルイノベーション開発部
アーキテクト
2007年入社

Fさん

商品システムデザイン一部
アーキテクト
2006年入社

Mさん

システムイノベーション推進部
デザイナー
2011年入社

業界を牽引する存在であり続けるために、
グループ全体をITで支える

F
今回は、「お届けする力の改革推進プロジェクト」について、このプロジェクトに携わった皆さんと一緒に振り返りたいのですが、まずTさんから、このプロジェクトが立ち上がった背景を教えていただけますか?
T
はい。このプロジェクトが立ち上がった背景には、当社が開発し提供している、スマホアプリやWebサイトなどのデジタルコンテンツをもっと多くのお客様に使っていただきたいという想いがありました。そこで、代理店さんがお客様と保険の契約手続きを行う際に、会社ホームページ内にあるマイページへの登録とスマホアプリのダウンロードを連携させる仕組みを開発したのがこのプロジェクトでした。
F
スマホやWebサイトなどのデジタルコンテンツを通じて保険会社とお客様の接点を強くしようとしたのですね。現在、AmazonやGoogleといった海外の「プラットフォーマー」と呼ばれる会社が、蓄積した膨大なデータを元に様々な業界と連携した新たなサービスを展開し始めており、いずれ保険事業にも参入してくることが予想されています。東京海上グループも、これまで以上にお客様との接点を増やし、デジタル技術を駆使した新たな体験価値を提供し続けることが求められています。それを考えると、このプロジェクトがビジネス戦略上、如何に重要であったかが分かります。
M
確かにそうですね。だからこそ私たちは、システム設計・開発のプロとして、ビジネス部門が思い描く構想を実現すべく、業務プロセスにまで踏み込んで、一緒になって最適解を考えているのですね。
N
そうですね。特に今回は、全国の約5万店に及ぶ代理店さんに使っていただくシステムの構築だったため、ユーザビリティについてはあらゆる面から考慮しました。お客様とのコミュニケーションの中で、いかにスムーズかつ簡単に情報を入力、管理できるかを細かくシミュレーションして最良の仕組みを考える必要がありましたね。

プロジェクトメンバーを巻き込み、
スピード感のある開発を

F
このプロジェクトは難易度が高いプロジェクトだったと思います。関わるメンバーやステークホルダーが多かったこともそうですが、それに加えて、構想から半年ほどでサービスインさせなくてはならなかったため、期間的な制約も大きいプロジェクトでしたね。
T
私も、今回のプロジェクトでは期間的な制約が一番大きかったと感じています。だからこそ、期間内でできることを見極めながら、完成後のシステム全体のイメージをビジネス部門とすり合わせていくことが非常に難しかったと感じました。
M
時間が限られる中でも、東京海上グループがこれまでこだわり、築き上げてきた「品質」を落としてはなりません。システムエラーが起きないよう、十分なテストができるように気を配りました。皆さんも、プロジェクトのサービスインまでにそれぞれの立場で意識していたことを教えてください。
F
私は、プロジェクトリーダーとしてメンバーそれぞれの特性や得意領域を理解した上で、適材適所でメンバーを配置しました。また、メンバーの役割を明確にし、「これは誰の仕事なのか」と考える時間をなくすように気をつけました。
T
私は、システムの要件定義や設計について、システム全体を俯瞰しながらビジネス部門と調整する役割を担っていました。時には「この機能は実装しても効果が小さいため、別の簡易的な機能で代替しましょう」と提案することもありました。限られた時間の中で、最大限の完成度を実現させるためにはどうすればいいのか、と常に考えていました。
M
私は、システム構築についてビジネス部門と技術的な部分の要件を詰める役割を担っていました。意識した事はスピード感です。問題が顕在化する前に、何事も先手を打って進めること。そうすることでビジネス部門をはじめとする関係者にもスピード感が伝わり、徐々にプロジェクトメンバーのスピード意識も高められたと思います。
N
プロジェクトメンバーのマネジメントもとても大切です。今回は、複数のパートナー会社がプロジェクトチームに参画しました。中でも、遠方に拠点を構えるパートナー会社とは直接会うことが難しかったのですが、コミュニケーションツールを活用しながら定期的にビデオ会議を行うなど、情報共有のスピードを速め、コミュニケーションロスを減らすように工夫しました。

顧客接点の強化を目指して、前例のないサービス作りを

F
難易度の高いプロジェクトではありましたが、今後生み出される効果は大きいと考えています。一般的に、保険サービスは分かりづらいものだと思います。だからこそ、ITの力を使って実現できることがたくさんあると感じており、保険業界全体の伸び代は大きいと感じています。
T
同感です。今回のプロジェクトは、お客様にとってもっと保険を身近で分かりやすいものとするための、ほんの最初のステップを実現したにすぎません。今回開発したシステムを活用して頂くことを通して、お客様に様々な有益な情報を提供でき、お客様により多くの安心をお届けできるようになると思います。
M
システムのユーザーがたくさんいるということは、膨大なデータが蓄積されているということでもあります。また、本プロジェクトを足がかりに、今後蓄積されるデータも増えていきます。そういったデータを分析することで、お客様の目線に立った新たな保険商品、保険サービスの提案ができると考えています。
N
その様なシステム基盤を作り上げるためにも、私は、お客様にストレスなく使っていただけるようなシステムの開発を意識しました。例えば、お客様の様々な使われ方を想定し、自分たちで何度も何度もシステムを使ってみて、あらゆる動きに対してもエラーが発生しないような調整を重ねました。
M
確かに、使いやすさは意識しましたね。私は、代理店さんに使っていただくための画面を検討する中で、シンプルに作るだけでなく、過去に提供してきた画面と大きく印象が変わらないようなデザインになるよう工夫しました。新たなシステムを導入する際は、誰しも抵抗感があるものですから、そういった抵抗感を少しでも軽減するためです。今回は参考にできるような前例やノウハウが無く、試行錯誤の連続でしたね。

これからも、お客様目線のシステム開発を

F
今回のプロジェクトを通して、お客様がスマホアプリやWebサイトを通じて情報を受け取りやすくなったものと思います。その結果、これまで難しくて分かりづらかった保険を、ぐっと身近に感じていただけるようになったのではないかと思います。
T
確かにそうですね。加えて、お客様は保険内容をスマホアプリやWebサイトを通じていつでも確認できるようになりました。これまでの紙面での管理方法とは異なり、災害などにあった際にも速やかに確認できますので、お客様にとっての利便性向上に寄与していると思います。
N
私も、本プロジェクトはお客様にとって非常に価値のあるものだった、と自負していますし、このプロジェクトを通じて私自身も成長できたと感じています。具体的には、難易度の高い要求をタイトなスケジュールの中で実現できた経験から、進捗管理能力が高まったとともに、即時に取捨選択する判断力が身につきました。
M
私も本プロジェクトを通して大きく成長できたと思っています。特に良い経験になったのは、システムを利用されるお客様の立場になって考え抜くことでした。東京海上日動がいかにお客様のことを考えて仕事をしているかを実感し、システム検討の際の視野を広げることができました。
F
お客様に高い価値を提供できるような新たなシステムを作り上げたことに加えて、メンバーの成長に貢献できたことも嬉しく感じています。今後もこのような、やりがいのあるプロジェクトに関わり続けていきたいです。特にこれからの時代は世の中のリスクの変化やテクノロジーの進展に伴って、保険のあり方はますます変わっていくものと思います。例えば、自動車保険を見てみても、自動運転技術が当たり前になれば求められる保険の形も変わります。これからも新たな保険システムの開発に挑戦していきたいですね。
T
なるほど。私は、東京海上日動が生み出してきた多くのシステムを、よりお客様が使いやすく、馴染みのあるものになるように磨いていきたいですね。
N
同感です。そのためにも、お客様がストレスなく、直観的に操作できるようなシステムを開発できるよう、スキルを磨いていきたいです。保険へのご加入時にだけ使われるシステムではなく、いつまでも使い続けられる「忘れ去られないシステム」が開発できればと考えています。
M
私は、AIやビッグデータ活用など、日々進化するIT業界で最新の技術を学び続けて仕事に活かしていきたいと考えています。まだまだ伸び代のある業界ですから、今回構築したシステムのように、業界を牽引するような新しいシステム作りに挑戦したいと思います。

TOKIO MARINE NICHIDO SYSTEMS CO.,Ltd RECRUITING

まだ見ぬ可能性を「Design」する。

「本質を追求し深化と進化を」